選考結果について
選考の手順
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01選考委員の選任
土木学会の常置委員会である景観・デザイン委員会は、デザイン賞授賞対象の選考をすすめるために、デザイン賞選考小委員会を設置している。今年度の選考委員は、前22回の応募作品の分野の広さに配慮し、都市設計、河川空間の設計、土木構造物・建築物の設計などの専門分野から以下に示す7名を選任した。
委員長:柴田久(福岡大学)
委員:泉英明((有)ハートビートプラン)、篠沢健太(工学院大学)、栃澤麻利((株)SALHAUS)、中村圭吾((公財)リバーフロント研究所)、星野裕司(熊本大学)、松井幹雄(大日本ダイヤコンサルタント(株))
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02作品の公募
エントリー期間は2023年5月1日~同年6月30日、応募書類受付期間は2023年6月1日~同年7月3日であった。これに先立って、学会誌2023年6月号誌、学会ウェブサイトならびに専門誌等で公募案内を行った。今年度の応募作品総数は19件であり、昨年度に提出済みの先行応募(注1)1件を入れた20件が、今年度の審査対象となった。
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03一次選考会と現地調査
一次選考会は2023年7月31日にオンラインにて開催され、規定審査を通過した20件に対し、応募書類による授賞候補作品の選定、選考委員による現地調査の分担が決定された。なお選考委員が関与している作品がある場合には、その作品審査時に当該委員は退席して審議には参加していない。今年度は、この段階で16件が授賞対象候補となり、最低でも2名の選考委員が実見すべく現地調査の分担を決定した。現地調査の目的は、当該作品と応募書類との不一致や矛盾がないかを確認し、あわせて、スケール感、周辺地域との関係を含めて作品を評価することである。
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04二次選考会
現地調査を踏まえた二次選考会が、2023年10月21日に都内会議室にて開催された。担当選考委員による現地調査報告を受け、授賞対象作品選定の考え方について確認し、その後各作品について授賞対象とする積極的理由、選外とする理由などについて話し合われた。なおここでも、作品に関与している選考委員は審議時には参加していない。その結果、最優秀賞3件、優秀賞6件、奨励賞3件が選定された。
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05授賞式及び受賞作品プレゼンテーション
2024年1月20日(土)に土木学会にて授賞式を開催し、受賞者自身による受賞作品プレゼンテーションと選考委員による講評、来場者からの質疑応答などを行う。また、本年度の授賞作品をまとめた「作品選集2023」は、授賞式において受賞者および参加者に一定部数を配布し、また希望者に販売される。この授賞式には学会員内外から多数参加いただくことを期待している。
(問い合わせ:土木学会デザイン賞事務局prize@jsce.or.jp)
- 注1:先行応募とは、土木学会デザイン賞の特徴である審査要件(2013年度まで竣工後2年、2014年度より竣工後1年以上たっていること)を保持しつつ、応募の際の関係者調整等を容易にすることを目指し、竣工後の日数が条件に満たない作品についても応募を受け付け、条件を満たす年度に審査を行うもの。